ブレーキランプ交換 BMW E90 320i

エンジンスタートしたら突如アラーム発生

  • 作業難易度  :★(工具不要)
  • 事故時の危険度:★★(切り傷、感電のリスク)
  • 予算     :約1,000円(テールランプ4個)
  • メンテ周期  :臨時(アラーム通知による)
  • 注意点    :作業時はエンジンOFF

こんにちは、今日も元気にメンテナンスしていこう。

今回はブレーキランプ交換について書いていく。

いつものように運転席に座り、いつものようにエンジンスタート。ここまではいつも通りだ。

続いて、自動的に各部の自己診断プログラムが走る。

すると「ピンポーン!」アラーム音が車内に鳴り響いた。

ついに来たのか何のアラームなのか「外国車は壊れやすい疑惑」の真相やいかに。

メータを見ると謎のアラーム表示。若干パニックに陥ったため、何が何だかわからない。

落ち着いてメインモニターを確認しよう。

なるほど「左ブレーキライトが正常に機能していない」そうだ。

早速、運転席を離れ、後方の左ブレーキライトを確認する。

するとどういうことだろうか問題なく点灯しているではないか。何度見ても確かに問題なく点灯している。

自己診断機能のエラーなのか。他の故障なのか、やらなくて良いのに私の脳みそは修理費用の概算を始める。

テールランプはLEDだったかな?ASSY交換かな?コンピューターの故障かな?

さすがは世界のBMW。繰り返しのアラーム表示でユーザーの不安を煽ってくる

まあ、原因が何であろうとまずは冷静になり、点検することが必要だ。

順番に確認してみることとしよう。

ブレーキライトユニットを確認する

可能性はいくつか考えられるが順を追って確認していけばよい。

確認の結果、もし判断不能なら、それこそ正規ディーラーに相談ということだろう。

アラームはブレーキライトということで、まずはリア周りを確認することにしよう。

見たところ、リア外観部に留めネジがないことから、ブレーキライトへのアクセスはトランク内部だろうと推測した。

まずはトランクを解放し、左テールランプ裏側を覗き込むと、謎の蓋を確認できた。

きっとここの中にランプがあるはずだ。特に留めネジはないので、落ち着いて手前方向に引き剥がす。

内装を引きはがすと中からブレーキライトユニットが顔を出した。

ブレーキライトユニット中心を固定している爪と下側を固定している爪の2か所を外して、ユニットを取り外す。

ここも工具は不要だ。不安であれば、あらかじめケーブルコネクタも外しておくといい。

保安部品にもかかわらず、意外にも簡単かつ確実な固定方法で取りつている。

長い歴史の中で洗練と熟成を重ねた結果の構造であろうことが見て取れる。

嘘のように簡単にブレーキライトユニットが取り外しできた。

うーむさすがとしか言いようのないメンテナンス構造である。

一見してはわからないが、かなりのノウハウが詰まってそうな気合を感じる。

ブレーキライトユニットには、ランプ球が2つ確認できる。ガラス部分はやや黒ずんでいる。

ランプ球を軽く押し込みながら、反時計回りに90度程度回すとランプ球が取り外しできる。当然工具は不要である。

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ブレーキライトのランプ球を確認する

外したブレーキライトのランプ球を確認してみると、確かにコイル状のフィラメント部分が欠落している。

チェックの時に点灯していたのは、たまたまフィラメントが接触していたに過ぎなかったようだ。

ということはBMWの優秀なコンピューターの自己診断が、フィラメントの瞬断を検知したのである。

普通に運転している分にはブレーキライトの球切れは気づきにくいので、素晴らしいシステムだ。

12V/21W 球との表示がある。ハンガリーと表示があるので、もしかすると新車当時のものかもしれない。

10年69000kmもったとすると驚異的な耐久性である。念のため、左右2個ずつ、合計4個とも交換しておく。

保安部品であることと値段も高くないことから、ここはケチらなくてもよいだろう。

ほどなくして他の玉も切れるだろうから。


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ブレーキライトユニットを取り付けする

当然といえば当然だが、右側のテールランプユニットもほぼ同様の作りであった。

ホームセンターで入手したスタンレー製のランプ球を軽く押し込みながら90度時計回りに回転させて固定完了。

爪2か所をボディ側にはめ込み。カバーを元の位置に戻したらメンテナンス完了。

アラームも自動的に消え、ブレーキライトも左右正常点灯した。

ちなみにターンシグナルユニットも同ユニットに積まれているので、ターンシグナルの点灯確認も実施しておくとよい

アラームの鳴動は精神的インパクトが大きいが、自己診断システムは正常動作で適切なアラームを挙げてきたといえる。

この程度は当然故障ではない。日本車でもそう変わらない作業だ。

それどころか、工具も必要ないこのメンテナンスの容易さは素晴らしい。

長く販売しているモデルだけにその完成度が伝わってくる構造であった。

完成度が上がることで、致命的な故障は減っていくものであると信じたい。

しかし、最新技術の導入はコンピューターの負担と依存を大きくする。

コンピューターの寿命は確実にやってくる上にその修理方法は通常ASSY交換のみとなる。

そしてこれがまた超高額になることが予測される。

もう、このモデルであればいつ壊れてもおかしくない年式である。

その時が来たら廃車にする予定であるが、それまではメンテナンスの勉強のため乗り続けていきたい。

今後もメンテナンス情報をアップしていく。

本記事が楽しいBMWライフの参考になれば幸いである。

それではまた。

まとめ

  1. 突然のアラームは精神的に負担だった
  2. ブレーキライトユニットのアラームは適切だった
  3. ブレーキライトユニットのメンテナンス性が優れている

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