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コスパ最強カシオMQ-24の電池交換

こんにちは、今回はカシオのMQ-24のメンテナンスを行う。

メンテナンスとはいってもクォーツ時計なので、電池交換のみである。

購入して約2年大きな狂いもなく時を刻み続けた時計である。

実はこの時計、送料込み1,000円程度で電池、ベルト付きという驚きの時計である。

チープカシオなどとも呼ばれているが、その中身は全くその名にそぐわないモノである。

薄く、軽く、正確、長寿命、簡易防水、そして格安まさにクォーツショックの申し子のような存在だ。

これだけのものを作り出すために機械時計師たちは、百年以上も血のにじむような努力を繰り返してきた。

デザインもほぼ完成されていて、視認性もよく機能性も申し分ない。

しっかりと調整されたクォーツ時計には、どんな機械式時計でも追いつけない精度と寿命、コストパフォーマンスを持ち合わせている。

チープとは失礼すぎる。まさに完成された工業製品であるといえる。

モノを理解している人からは「チープ〇〇」だの「プアマンズ〇〇」などという言葉は出てこない。

しかしながら、あまりに完成されすぎて、ある問題が生じる。

そう流通価格、約1,000円。つまりは電池交換費用で新品が買えてしまうということだ。


[カシオ]CASIO 腕時計 スタンダード MQ-24-7B2LLJF

メンテナンスせずに今ある時計を捨てて、新品を購入すればよいのだ。

場合によっては電池代だって結構な額になる。

まあ、今回は細かいことは気にせず。電池交換で対処する。

ケースこそプラスチック製であるが裏蓋はステンレス製である。

裏蓋の情報を確認すると、日本ムーブメントに中国組み立てのようだ

裏蓋はケースにはめ込まれているだけなのでマイナスドライバーで浮かしていく。

裏蓋は難なく外れた。中身はきれいで、電池もばっちり固定されている。

ムーブメントの小ささは機械式時計と比較すると驚くばかりである。

文字盤のほうが大きく、ほどんどがスペーサである。形状からして、レディース時計にも流用できるようになっているようだ。

さらに驚くことに「NOJEWELS」「UNADJUSTED」の刻印が確認できる。

石なし、無調整でここまでの精度を実現できるということである。

電池の型式はSR626SWが入っていたので、同等品を用意した。

まずは、電池を留めているネジを緩める。レバーが外れたら電池を取り出し。

逆の手順で取り付けする。この時の注意点は特にはないが、ボタン電池の上が「+」下が「-」である。

そのため指で触れると油で軽いショート状態となるので、油を付けないようにする。

ネジで固定レバーを固定したら裏蓋をはめ込んで完了である。

時間にして10分程度である。使用工具もドライバーとピンセットくらいだ。

どうであろうか、クォーツ時計を知れば知るほど、機械式時計を使用する合理的理由がないことが確認できる。

どんな高級なクォーツ時計でもケースを開けてみれば、ほぼ似たような作りである。

まあ通常、使用者はムーブメントを見ることはないので、なんの問題もない。

時計は工業製品、工芸品、宝飾品といった多くの側面を持つ。

もともとは宝飾品の類であったと思われる時計は、今や生産技術と技術革新により、誰にでも手にできる工業製品とすることができるようになったのだ。

それは、多くの人に正確な時計を安価に手に入れる選択肢がある時代といえる

それではまた。

※他機種のメンテナンスのリンクはこちら

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