日本の国産腕時計の夜明け
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- ブランド名:セイコー(諏訪精工舎)
- モデル名:マーベル(赤機械)
- ムーブメント型式:マーベル
- 振動数:18000回/h(5振動、2.5Hz)
- 使用石数:19石
- 発売年:1956年
- ケース:ステンレスケース
- ラグ幅:18mm
今回はセイコーマーベルのメンテナンスを行う。
セイコーマーベルは、日本国産の腕時計の歴史にとって重要なモデルであるといえる。
日本初の純国産設計の腕時計ということである。しかもその品質は世界の腕時計と同等であったといわれている。
そんな、時代背景を感じるモデルであると同時に、セイコーの機械式時計の元祖となった時計である。
しかしながら、今回手にいれたマーベルは不動品、多くの傷と汚れにまみれた様であった。
まさに時計としての役割を果たしてきた迫力を感じる。
この時代の時計は間違いなく高級品、大卒初任給の0.5〜1か月分の給料に相当する金額だ。
そのため、しっかりとした作りであると同時に大事に扱われてきたものが多い。
今でこそ時計は使い捨てかもしれないが、この時代の時計はメンテナンスして使用し続けるものであった。
言い方を変えれば、安い価格では時計が作れなかったともいえる。
メンテナンスしながら愛着を持って長く使用するか、常に新鮮な新しいもの使用するか。
どちらがいいかは好みである。
好きなスタイルを選択できるいい時代であるといえる。
外観をチェックして、ベルトを外す
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では早速外観のチェックから行っていこう。
裏蓋にも傷、汚れが確認できる。
ベルトについては、蛇腹ベルトが大ブームにでもなったのだろうか。
昭和の時代の多くの腕時計に装着されているイメージがある。
個人的には、蛇腹ベルトは無精なイメージがあるのであまり好きにはなれないのだが、これも好みである。
ただし、この蛇腹ベルト構造的には、同形状のものの連続であるので、メンテンナンス性と微調整には優れている。
腕周りに合わせて数mm単位での調整と破損箇所のみ交換ができる。
さらにはカチャカチャしないのでスポーツにも向いている。
ただし、メンテナンスの際には邪魔なので、ベルトは必ず外して作業にあたるようにしよう。
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バネ棒外しという工具を使いベルトを外していく。
1,000円程度で購入できるので、一家に一個はあっても良い。
時計好きなら、ありとあらゆるベルトと交換でき、気分に合わせてイメージを変更できることは、とても楽しいことだ。
通常はラグとベルトの隙間に、バネ棒外しの二股の部分を入れて、内側にバネ棒を押し込むことで、外すことができる。
場合によっては、ラグの外側まで貫通穴が開いていたりもする。
このとき、力を入れすぎてラグを曲げないように注意すること。
最近の時計はラグが太く頑丈なものが多いが、1950年代のデザインはラグが細いものが多い。
バネ棒が固着して動かない場合、最悪はベルトを破壊するつもりで問題ない。
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広告蛇腹ベルトは嫌い
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外してみると経年劣化で、ベルトのバネ棒が破損していた。
これらもこの時代の時計ではあるあるだ。まだ外れただけましであるといえる。
破損したバネ棒は使えないので、新しいものに交換する。安いものなら、2つで200円程度だ。
そして、蛇腹ベルトの最大の弱点は、見た目以上に掃除が大変であることだ。
細かい部品の集まりで、バネのような動作をすることから、致し方ないことではあるが、手入れしづらいのだ。
超音波洗浄機と爪楊枝で綺麗にするぐらいしかないが、捨てたほうが良いかもしれない。
メンテナンスの基本はどの時計も同じ
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次は、動作チェックとケースを解放し内部を確認していく。
手順は前回メンテナンスしたクロノスと大きくは変わらない。
シンプルな3針手巻きの機械式時計のため、構造も単純である。
しかし、設計自体はクロノスよりも一世代古いものである。
まずは、基本的な動力源であるゼンマイの状態を確認するため、ゆっくりと優しくリューズを巻いてみる。
リューズは左に回るが、右に回らないことから、ゼンマイが巻き上がった状態とわかる。
同時にゼンマイ切れという破損はないこともわかる。
次にリューズを優しく引き出す。
パチンという音と共にリューズが引き出された。
どうやらこのあたりの機構も問題なさそうである。
ひどいものだと汗や埃で固着している個体もある。
そのままリューズを回すと針も回ったので、時刻調整機構にも問題はない。
しかし、リューズを押し込むとうまく戻らないようである。
まあ、リューズが引き出せただけでも良いほうである。
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ケースと裏蓋の隙間を確認し、コジアケかデザインナイフで裏蓋を外していく。
正しく組まれていれば、工具を入れる隙間はリューズと反対側にある。
この時に手を滑らせてケガをしないよう十分に注意すること
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パキンという音と共に裏蓋が外れた。
隙間には汗とゴミと埃がたまっている。
当然のようにこの時代の時計には防水、防汗用のパッキンはない。
ドレスウォッチは汗をかくような時に着けるものではないからだ。
しかしこの個体は、リューズ側に腐食が確認できる。ここから汗か、水が浸水したようだ。
リューズの戻りが悪かったのもこのあたりが原因だ。どうするかは、バラしながら考えよう。
ちなみにマーベルの19石は赤機械と言って、見ての通り赤いメッキが施されているレア仕様である。
当時は光り輝いて美しかったと想像するが、今ではややくすんでいる。
海外製のムーブメントにも同様の仕様があるので、そちらの模倣といったところであろう。
ベゼルと風防、針の取り外し
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続いて、文字盤側の取り外しだ。
ケースベゼルの隙間を確認し、コジアケかデザインナイフを入れて外していく。
正しく組まれていれば裏蓋と同じく、隙間はリューズと反対側にある。
この時もくれぐれも怪我には注意すること。
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ベゼルと風防が外れた状態。
この時に時計の針は揃えておくと、後でまとめて外しやすい。
針の先端は文字盤に合わせて湾曲していて、回転部も絞りが入っているという、なんとも細かいつくりである。
針一本にも気を抜かない、そんな気持ちを感じることができる。
こんなにも凝った針は現代ではあまり見ない。
そして、文字盤も板金打ち出しではなく、植字のインデックスとSマークが入ったものとなっている。
こんな手間を惜しまず作り込まれているところが、昭和のモノづくりの素敵なところである。
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次に針を外していく。この時文字盤への傷防止のためビニールなどをあてがい、剣抜きという工具で針を外していく。
針の破損と文字盤を傷つけないよう注意すること。
先ほども書いたように針の回転軸の付近は絞りが入っていて工具が入りにくい。
結果として、マイナスドライバーなどで浮かせるなどの対応になる場合もある。
まあ、今回はすでに傷と汚れがあるのであまり気にしないことにする。
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裏蓋とベゼル、針が外れた状態。
ケースといってもほとんど輪っかとラグの突起があるだけである。
この時のケースは、ムーブメントを守る鎧というよりは、ムーブメントを運ぶケースくらいに思っておいたほうがいいだろう。
ダイバーのような時計ともなると、むしろケースが主役くらいの構造になってくる。
このような思想の違いを意識しながらものを扱うと間違いが少なくなる。
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ここで、なにやら動きの怪しかったリューズを外していく。
このモデルはネジ式のオシドリであるので、少しずつ緩めながらリューズを引き抜いていく。
今回は、ムーブメントを分解していくので問題ないが、基本的に全部緩めてはいけない。
反対側の部品が外れて、文字盤側までばらすことになる。
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オシドリも問題なく回せて、リューズも無事抜けた。
うっすらと錆びは浮いているが、特に巻き真にも問題はなかった。
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続いて、ムーブメントからケースを外していく。
ムーブメントを固定しているネジを2か所外して、文字盤側へムーブメントを抜き取るとケースからムーブメントが外れる。
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ケースからムーブメントが外れたら、文字盤を外していこう。
ムーブメント側面2か所に文字盤を止めて入るネジがあるのでこちらを緩めながら、慎重に文字盤をムーブメントから取り外す。
こちらのネジで、文字盤についている突起、干支足が固定されている。
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無事ムーブメントと文字盤が外れた状態。
一度リューズを戻して、オシドリを締め付け、ムーブメントホルダーにムーブメントを固定しておく。
こちら側にも目立った破損、欠品などはない。
巻き真に取り付いている歯車に汗やゴミ、汚れ、錆などが挟まって、動きを渋くしていたようである。
リューズを再取り付けしたら、問題なく動作している。
それにしても、やはり赤機械は美しいムーブメントだ。
そして、お約束通り、外側からは内部の確認ができないため、通常使っている分には、赤機械かどうかすら認識できない。
加えて、言うまでもないが、赤いからといって特別すごい性能であることはない。
おじさん世代は、某ロボットアニメの影響で、赤い個体を見ると特別感や高性能を意識しがちである。
そもそもこれって赤じゃなくて銅色なんだけど、などといった意見もあるかもしれないが、まさにその通りである。
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話はそれたが、ムーブメントの分解をしていこう。
まずは手前から、時針を回している歯車を取り外す。
こちらは特に固定されていないので、問題なく外れるはずだ。
組立状態でこの歯車を留めているのは、文字盤なので、分解時に不意の脱落に注意すること。
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続いて、ツツカナと呼ばれる分針を回す歯車を外す。
これは、時代によって思想が異なる構造となっているが、本機は2番車に圧入されている。
2番車とツツカナは摩擦でつながっているので、ここに油をさすと秒針は動くが分針と時針が動かないといった不具合となる。
時刻合わせの際には、リューズからのトルクで滑って、通常時は滑らずに2番車の動力とつながるという役割になっている。
軽い衝撃を加えたときに、分針は外れないが、動いてしまう症状、または、時刻合わせが重すぎる、軽すぎる場合は、このあたりの不具合を疑おう。
破損のリスクは少ないが、繊細なバランスを要求される部品である。
圧入具合としては、ピンセットで引っ張ったくらいでは外れないので、剣抜き等を流用して外していく。
文字盤側はこの程度で、メインの部品は分解できている。
気になる人はもっと細かい部品までばらせばよいと思うが、時計の動作への影響は少ないだろう。
動力は慎重にばらす
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文字盤側の次は裏蓋側を分解していく。
まず、すべきことはゼンマイ動力の解放だ。
本機はゼンマイが巻きあがっているために、ゼンマイの最大トルクが歯車にかかっている状態と推測される。
そのため、この状態で歯車を分解するとゼンマイのバネが開放されて、はじける可能性がある。
最悪は歯車部品の破損につながるので、事前にゼンマイを開放しておくようにする。
この工程は、ゼンマイ式時計の分解において、決して忘れてはいけない。
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やり方自体は簡単である。
一番大きい歯車を角穴車といい、ゼンマイにつながっている。
それをコハゼという小さな部品が、留めているのだ。
一旦リューズをわずかに巻き込み、コハゼを押さえながら、ゆっくりとリューズを滑らせ、慎重にゼンマイを解放する。
シュルシュルっという音とともにリューズがゼンマイの力で回転して、ゼンマイが開放されていく。
お気づきかと思うが、このコハゼが大変重要なゼンマイのトルクをとどめる栓の役割をしている。
つまりは、こんな小さな部品一つがなくても機械式時計は動作しなくなる構造である。
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角穴車を止めているネジを外す。こちらも反時計回りで外れる通常のネジだ。
時計回りに回すとゼンマイが巻かれてしまうので、ゼンマイの解放からやり直すこと。
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ネジが外れたら、角穴車を外す、歯車中心の穴が四角になっているため、角穴車という。
ここに美しい装飾が施されているものほど高級品の印だ。
本機はヘアライン仕上げ程度であるが、これすらも、現代の機械式時計の廉価品には見受けられない。
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ネジ2か所を緩め、動力である1番車(香箱)を留めているプレートを取り外す。
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マイナスドライバーなどで、地盤からプレートを浮かす。よく観察するとドライバーを差し込む隙間がある。
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プレートを取り外すと浸水した後のサビが確認できる。まあ、この程度であれば大したことはないので気にしない。
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ネジ2か所を取り外し、輪列を留めているプレートを取り外す。
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こちらも地盤との隙間にマイナスドライバーなどを差し込み、プレートを浮かせておく。
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プレートを外すと輪列が現れる。こちらはサビもなく、赤く輝く美しい歯車だ
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秒針を回している4番歯車を外していく。特に問題なく外れるが、軸が長いので曲げないよう慎重に作業すること。
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同様に3番歯車を外す。
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同様に1番歯車(香箱)を外す。特に難しい固定はない。現時点でガンギ車はそっと置いておく。
テンプは機械式時計の最重要部位
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テンプを固定しているネジを外す。本機はシングルブリッジであるため、1点固定である。
外す順番はいろいろあるが、4番車を外してからのほうが、邪魔なものがない。
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これも、地盤との隙間からプレートを浮かせておく。
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ヒゲゼンマイを破損、変形させないように慎重にテンプASSYをとりはずす。こちら側にも水が回った跡がある。
アンティーク時計の弱点は、防水や防汗構造がないことである。
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この時点で、地盤にはアンクルと2番車が残されている。
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ネジ1か所を取り外し、2番車を止めているプレートを取り外す。
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ここで、ガンギ車がフリーになるので取り外す。
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2番車はまだアンクルが引っかかる位置にあるので、先にアンクルを外しにかかる。
アンクルも非常に繊細な部品
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ネジ2か所を取り外し、アンクルを固定しているプレートを外す。
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アンクルの軸は繊細なので、破損させないよう慎重に作業すること。
テンプ、アンクル、ガンギあたりが、特に繊細な部品である。どのくらい繊細かは、別途記載しているので気が向いたときに見ていただければ幸いである。
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アンクルを取りはずす。
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最後に2番車を取りはずす。
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以上でムーブメントの分解は完了である。気になる方は、リューズ周りも分解しておく。私はこの辺は、あまり影響しないため気にしない。
次回は、組み立てについて書いていく。
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