BMW E90 320i エンジンストール完結編|原因を特定した修理記録【N46】

エンジンストール症状解消!

BMW E90 320i(N46エンジン)で発生したエンジンストール症状。

主な症状としては、以下であった。

  • アイドリング回転数のばらつき
  • 停車時のエンジンストール
  • エンジン始動後の不安定な回転

そして、本ブログでは原因究明シリーズとして、

を順番に実施してきた。

その結果、エンジンストールは解消し、アイドリング不調も改善し、とても気持ちのいいエンジンが復活した。

クランクシャフトセンサー交換後、約3000km以上走行したがエンジンストールは一度も再発していない。

振り返ってまとめると、今回の不具合は単一原因ではなく、

クランクシャフトセンサー劣化によるエンジンストールと、イグニッションコイル劣化によるアイドリング不調が同時に発生していた複合故障

であったと考えている。

単一故障であれば、一つの原因を取り去ることで解決するが、複合要因ともなると、その原因究明が難しくなる。

エンジンストールは突然発生したように見えるが、エンジンのアイドリングばらつきが事前症状として出ていた。

実際には複数の部品が徐々に劣化した結果として表面化した可能性が高い。

そのため、今回はその経緯をまとめてみたい。

エンジンストール解決までの流れ

エンジンストール症状発生当初、まずは基本である以下より問題の可能性を考えた

  • 混合気
  • 圧縮
  • 点火

このどれかがおかしいから、エンジンがおかしくなっているはずだと。

ここで、もし圧縮低下や混合気異常などが原因であれば全回転域で不調になる可能性が高い。

一方でエンジンストール症状の発生は低回転域で限定的かつ突発的であったため、

まずは点火や回転検出センサー系統を疑うことにした。

そして、OBD診断機ではクランクシャフトセンサー関連の異常も確認されていたが、作業性や費用を考慮し、まずは交換しやすいカムシャフトセンサーから着手した。

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カムシャフトセンサー交換

最初に交換したのはカムシャフトセンサーである。

カムシャフトの回転検出用のセンサーでエンジンヘッド付近にある。

交換後は若干の改善が見られた。

しかし、

  • アイドリング不調
  • エンジンストール

ともに完全には解消しなかった。

結果的にセンサーは劣化はしていたようだが、エンジンストールに至るほどの原因ではなかったと考えている。

PCVバルブ交換

続いてPCVバルブを交換した。

N46エンジンでは定番故障の一つであり、

  • 二次エア吸い
  • アイドリング不調
  • オイル消費増加

などの原因になる。

交換後はアイドリングが少し安定した印象を受けた。

しかしエンジンストール自体は継続して発生していた。

こちらも原因の一つではあったかもしれないが、決定打ではなかった。

バッテリー交換

バッテリーも交換してみた。

電圧低下による制御系、センサー系への動作影響も考慮したためである。

しかし、交換後の症状に大きな変化はなかった。

今回の不具合との関連性は低かったと思われる。

定期交換部品ではあるので、メンテナンスにはなっただろう。

クランクシャフトセンサー交換

最も大きな変化があったのはクランクシャフトセンサー交換である。

真っ先に交換しなかったのは、搭載位置がエンジンの奥底だったためだ。

交換後、

エンジンストール症状はほぼ完全に解消した。

交換以降、停車時のエンジンストールは発生していない。

エンジン制御においてクランクシャフトセンサーは極めて重要な部品である。

ECUはこの信号を利用して、

  • 点火タイミング
  • 燃料噴射タイミング

を制御している。

そのため信号が乱れると、

  • 失火
  • エンジン停止
  • 始動不良

などを引き起こす可能性がある。

今回の症状を振り返ると、エンジンストールの主原因はクランクシャフトセンサー劣化であった可能性が高い。

それでもアイドリング不調は残った

エンジンストールは解消した。

しかしアイドリング回転数のわずかなばらつきは残っていた。

どちらかというと、アイドリングのばらつきで止まりそうになっても、クランクシャフトセンサーが機能してギリギリで持ち直しているといったイメージだ。

そこで最後にイグニッションコイルと点火プラグを交換した。

すると、

  • アイドリングのばらつき
  • エンジン振動
  • 加速

が改善した。

完全に新品状態とまでは言えないが、体感できるレベルで改善している。

とても気持ちいいエンジンフィールとなった。

イグニッションコイルも定期交換部品であったが、特に意識することなく、60000km以上交換していなかった。

今回の故障原因を考察する

今回の不具合を整理すると、以下の複合要因でエンジンストールが多発していたと推測する

エンジンストールの原因

クランクシャフトセンサー劣化

アイドリング不調の原因

イグニッションコイル劣化

エンジンフィール改善要因

  • カムシャフトセンサー交換
  • PCVバルブ交換
  • 点火プラグの交換

これらも多少の改善には寄与した可能性がある。

特にPCVバルブは経年劣化しやすい部品であり、交換自体は無駄ではなかったと考えている。

つまり今回のケースは、

複数の劣化部品が同時に存在していたことで原因特定を難しくしていた

というのが実際のところだろう。

N46エンジンで同様の症状が出たら

もしN46エンジンで、

  • アイドリング不調
  • エンジンストール
  • 突然のエンジン停止

以上のような症状が発生した場合は、以下の対応をしてみよう

もし同じことが起きたら、

対応しやすさと、影響、交換周期を意識し、次の順番で点検する。

  1. 故障コード確認
  2. イグニッションコイル交換
  3. PCVバルブ交換
  4. クランクシャフトセンサー交換
  5. カムシャフトセンサー交換

特にクランクシャフトセンサーはエンジンストールとの関連性が高いため、故障コードが出ている場合は有力な候補となる。

まとめ

今回のBMW E90 320i(N46)のエンジンストールは、クランクシャフトセンサーとイグニッションコイルの複合的な劣化が原因だったと考えている。

  • エンジンストールの主原因はクランクシャフトセンサー。
  • アイドリング不調の主原因はイグニッションコイル。
  • カムシャフトセンサーやPCVバルブ交換も無駄ではなかったが、決定打ではなかった。

結果として、故障診断は一つの部品だけを見るのではなく、全体の状態を確認しながら進めることの重要性を再認識した事例となった。

同様の症状で悩んでいる方の参考になれば幸いである。

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