タイヤの空気圧と溝深さはこまめに点検

タイヤは車の最重要部品の一つ

  • 作業難易度  :★(目視と空気圧計)
  • 事故時の危険度:★(特になし)
  • 体感度    :★★★(空気圧管理は体感できる)
  • 作業時間目安 :5〜10分
  • 予算     :0円(サービススタンドで借りられる)
  • メンテ周期  :1〜2か月毎
  • 注意点    :空気圧は適正値に管理する

こんにちは、今日も元気にメンテナンスしていこう。

今回はタイヤの管理について書いていく。

BMWに限らず車にとってタイヤとは最も重要なパーツの一つである。

車の基本機能である「走る」、「曲がる」、「止まる」。そのすべてはタイヤの性能に依存するといって過言ではない。

確かに、エンジンやブレーキやサスペンションも基本機能に大きく関与し、重要な部品ではある。

しかし、優先順位ではダントツでタイヤである。

なぜなら、車の基本機能に対しタイヤの性能が最も限界の低いパーツであるからだ。

急な操作で簡単に限界を迎える

思い出してほしい、教習所で「急」のつく操作はしないように習わなかっただろうか。

「急加速」、「急ハンドル」、「急ブレーキ」

それは、「急」な操作の結果、車は制御不能の挙動を示すからだ。

  • 急加速   →ホイールスピン
  • 急ハンドル →スピン、オーバステア、アンダーステア
  • 急ブレーキ →スピン、アンダーステア

どれもタイヤが滑り、車が制御不能となっている状態である。

急加速によるホイールスピンは、エンジンパワーを受け止めきれなくなってタイヤが滑っている状態。

エンジンパワーがいくらあってもタイヤ性能以上の加速は不可能である。

急ハンドルによるスピンなどは、ハンドルの操舵力を受け止めきれなくなってタイヤが滑っている状態。

どんなに操舵機能やサスペンションが高性能でもタイヤの性能以上のコーナリングフォースは発生できない。

急ブレーキによるスピンや制動距離の増加なども同様で、タイヤの性能以上の減速性能は得られない。

つまりは、エンジンパワーやサスペンションやブレーキの性能を上げることに比べて、タイヤの性能を上げることは容易ではないということがわかる。

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タイヤの性能は摩擦力

タイヤの性能にもいろいろあるが、基本機能としては摩擦力であり、それに尽きる。

上記の制御不能の挙動はすべて、タイヤの摩擦力の限界を超えたときのものである。

そしてタイヤの摩擦力は、タイヤと路面の条件によって決まる。

さらに、タイヤの性能は材料特性と構造に依存するため、そう簡単に性能向上は見込めない。

大げさにいうと、タイヤはとっくの昔に性能の限界を迎えていて革新的な性能向上が起きていない。

レースによるタイムの短縮の要因のほとんどはタイヤの性能向上かレギュレーションの変更であるといえる。

そのくらい車の性能において、タイヤの影響力は大きい。

タイヤはゴムでできている

これは当たり前であるが、重要なことだ。

ゴムは比較的大きな摩擦力を持ち、適切な弾力を持ち、変形し衝撃を吸収する。

同時に経年劣化や摩耗、薬品に弱い傾向がある。

それにもかかわらず、紫外線、水、薬品、ガス、高温、高湿、高荷重、繰り返し衝撃など想像を絶する厳しい条件下で使用される。

さらに、車には必ず人が乗るので、タイヤの不具合は直接人の命に係わる。

文字通り、4つのタイヤに命を載せているのだ。

タイヤのケアは最優先事項

つまりは、エンジンよりもタイヤのケアを優先すべきであるといえる。

具体的には残り溝深さの確認、使用期間の管理、空気圧の管理、サイドのひび割れの確認だ。

溝の残りや空気圧をチェックする機会は多くあるので、日常的に点検しよう。

ガソリンスタンドでガソリンを入れるついでに確認すればいい。

そして、思いのほか空気圧は変動しやすい。気温変化が激しい時期は特に気を付けよう。

また長距離走行や高速走行前には必ず空気圧のチェックしよう。

もし、空気圧が低くなった状態で高負荷走行を実施すれば高い確率でタイヤはバーストすることになる。

長期連休などで久々に車に乗るような場合は、タイヤのメンテナンスだけは実施するようにしよう。

エンジンがかからなくなるよりも先にタイヤの寿命が来ることは確実である。

タイヤ空気圧については、12か月の法定点検の間隔では長すぎるといえる。

ちょっとした手間で重大なトラブルの可能性を下げることができる。

しかし、空気圧はともかく小さなひび割れや使用期間というのは見逃されがちである。

タイヤは使わなくても日々劣化していく。具体的には硬くなっていく。

そのため、弾力や摩擦力の低下、結果としてひび割れが発生。

最終的には高速道路の高付加走行時などにバーストの可能性がある。

夏休みなどに高速道路でパンクにより走行不能になっている車を見かける。

これはは久しぶりの稼働でタイヤのひび割れと空気圧の低下に気づかずに走行していたことと無関係ではないだろう。

個人的にミシュラン推し

前置きが長くなったが、タイヤの点検と交換をこまめに実施しようということだ。

銘柄は実績あるブランドならどこでも問題ないと思うが、個人的にはミシュランを推す。

大した根拠はないのだが、バイクのタイヤを使用した時にダンロップ、メッツラー、ピレリ、ミシュランと試した結果だ。

コストと耐久性、乗り心地のバランスでミシュランがダントツでよいと感じたからだ。

所有の車でブリジストンには乗ったことがないのでよくわからない。

レンタカーなどでは乗ったことがあるが、特に問題なく走行できた。

蛇足であるが、自転車では圧倒的にコンチネンタルのグランドプリックスがいいと思う。

今回、本機には激安であったミシュランパイロットスポーツを選択した。

今のところ、特段に高級感などは感じられないが、おおきな問題も感じられない。

必要十分な性能を確保できていると感じる。

タイヤに懸念のある方は、この機会に点検してみよう。

今後もメンテナンス情報を記載していく。

今回は以上である。それではまた。

まとめ

  • タイヤは車の最重要パーツ
  • タイヤは日常点検が重要
  • タイヤの空気圧とスリップサインをチェック
  • トラブルが起こる前にタイヤの点検、交換を行う
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