ゴムが難しいからメタルにしてみた
- 作業難易度 :★★★(気合と余裕が必要)
- 事故時の危険度:★(やすりが必要、比較的安全)
- 満足度 :★★(DW-5600Cへの向き合い方による)
- 作業時間目安 :240~360分
- 予算 :約10,000円(部材費用)
- 注意点 :ベゼルは貼り付けしかできない
こんにちは、今日も元気にメンテナンスしていこう!
前回、新旧のG-SHOCK スピードモデル DW-5600について比較した結果、寸法関係と構造が全く違う別物であることを確認した。
結論としては、新型を買い替えるべきとしたのだが、旧型のDW-5600Cスクリューバックモデルをあきらめきれない人のために、下記検討を続けてきた。
- 現行品のベゼルを移植する → サイズが合わず難しい
- 現行品のベゼルを追加工し移植する → サイズが合わず望み薄い
- 社外品のベゼルを探す → なさそう
- 3Dプリンタで成形する → 仕上げと調整が大変
- 切削加工で削り出す →高い
しかしながら、検討の結果、どれも不可能ではないが課題が多く、実現が難しい。
そこで今回は、社外品のメタルベゼルを試してみることとした。
結果としては、無理やりフィットであるため、完全解決とはならなかったが、いままででは、最も正解に近い。これ以上は、切削対応が現実的である。
左が今回チャレンジする旧型 DW-5600C
右が現行の新型 DW-5600E 見た目は旧型と似ているが、構造から素材から寸法から全くの別物、見た目以外の共通点を探すほうが難しいくらいに違う時計である。
社外製メタルベゼルとブレス
そして、これが今回ポチッた社外品の新型DW-5600E用のメタルベゼルとメタルブレスだ。
工具までついていて、実に親切な感じである。
これが、社外品のメタルベゼルである。基本的には新型であるDW-5600E用である。DW-5600Eであれば、ジャストフィットするので、おすすめである。
ベゼルロゴの周囲に段差がないことから、旧型のDW-5600Cのベゼルデザインを踏襲しているようだ。
マニアな方が見れば微妙にロゴマークが違うのだろうが、墨入れしていないのであまり目立たない。
ちなみにこれが、ブラックメタルモデルと新型のDW-5600Eを組み合わせたものだ。社外品にしては実によくできている。
これが社外メタルベゼルの裏側だ。傷防止のためかフィット感向上のためか、サイドと正面裏に黒いシールを貼り付けする。シールはベゼルとともに添付されてくる。
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広告旧型本体と社外メタルベゼルのフィット感確認
これが、旧型のDW-5600Cに社外メタルベゼル(DW-5600E用)を合わせた写真だ。
DW-5600E用純正ゴム樹脂ベゼルよりはフィット感がいい。例の干渉していた正面裏段差の部分がないためであろう。
裏側からのフィット確認。事前の調査通り、旧型は新型と比較して、一回り小さく厚いので、ベゼルとの隙間とガタツキが目立つ。
ベルト取り付け部の形状はやはりどうにもならない。
横のフィットをチェックすると、サイドの操作ボタンがベゼルと干渉している。どうやらここが、ベゼルと本体が最初に干渉する部分のようだ。
やはり留めネジ穴の位置は1mm以上ずれている。これが新旧のサイズの違いである。
純正ベゼルとの違いは、金属ベゼルであるため、そう簡単には変形しないことだ。これならば、いくつか手を打つことができる
まず、サイド部分の隙間を埋めるために、薄いスポンジを切って両面テープで貼り付ける。これだけで、べセルは本体と摩擦で簡単には脱落しないし、ガタツキも軽減される。
ちなみにスポンジはベゼルの梱包材に入っているものを利用させてもらった。
さらに正面裏には両面テープを貼り付けすることで、ベゼルの脱落を防止する。
基本的にサイドのスポンジの摩擦力と正面裏の両面テープの粘着力でベゼルを本体に固定する。
さあ、ベゼルを取り付けしたらサイドのボタンを確認しよう。先ほどは思いっきり干渉していたが、正面裏に貼り付けた両面テープの厚さ、約0.2mmほどベゼルを浮かせたために、微妙に改善されている印象だ。
気になるようなら、両面テープの数を増やして調整しよう。
ちなみに、ベゼルの留めネジ穴の位置は全く合わない。こちらも裏側から両面テープで留めているだけなので勘違いしてはいけない。
あくまでなんちゃってであることを忘れてはならない
ベゼルを本体に取り付けたら、最後にメタルベルトである。
実はこいつが曲者で、本体から取り付け穴までの位置が全く合わない。
そのため、このめちゃくちゃ硬いステンレス316を1mmほど削り込む必要がある。
ダイヤモンドやすりを用いて、手動で削り込み、2か所で4時間程度かかっている。
サンダーなどがあれば、効率よく作業であるであろうが、傷だらけにしないよう慎重に行おう。
必死でベルトを削り込んで、フィットさせるとこんな感じ。ベルトはウレタンゴム製のものを削り込んだほうが圧倒的に楽であるので、そちらでもよい。
そして、こんな感じで完成した。めったなことでベゼルが脱落するとは思えないが、両面テープの粘着力とスポンジの摩擦力だけで固定されたベゼルである。
まあ、通常の時計として使う分には、申し分ない。
まあ、ここまでの投資をするなら、最新型のメタルショックGMW-B5000DやGM-5600などを購入してもよいだろう。
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