冠婚葬祭の腕時計はシンプルなものを選ぶ
こんにちは、今日も元気にメンテナンスしていこう。
今回は冠婚葬祭に出席するときの腕時計について書いてみる。
冠婚葬祭は、主催者や出席者の思い入れが強いものであるので、見た目や言動、立ち振る舞いに配慮が必要である。
それらが、自分の気持ちを表していると認識される場でもある。
その中で、見た目というのは常に人目にさらされるものであるので、重要である。
服装については相応しいものというのが、ある程度決められており、議論されることが多い。
ただし、ちゃんとした人ほどより細かいところまで見ている傾向がある。
腕時計にもふさわしい時、場所、場合がある。
結論を書くと冠婚葬祭では、以下の条件を満たす時計を選べば大抵の場合問題ない。
- 3針のみの装飾の少ないシンプルなデザイン、機能
- 文字盤色:白(黒や色つきはNG)
- ケース色:銀のステンレス
- ベルト色:模様のない黒の牛革
- ロレックスやオメガなど誰もが知る高級ブランドはNG
- クロノグラフやダイバーウォッチ、フライトウォッチなどはNG
極論としては、冠婚葬祭に腕時計は身に着けないという考え方もある。
「時間は気にしていない」というスタンスである。
しかし、何かと忙しい現代社会に置いては非現実的であろう。
逆に最も避けるべきはスマホや携帯で時間を確認することである。
タイミングによってはとても失礼な行動となるだろう。
その他の全体的な装いとしては下記を事前に確認するとよいだろう。
- アウター(コートなど)
- トップ(ジャケットなど)
- ボトム(スラックスなど)
- インナー(シャツなど)
- ネクタイ
- 帽子(身に着ける場合のみ)
- 靴
- 時計
- その他アクセサリーなど
上にあるものほど目立つか、気にする人が多いので、この順番で気にすればよい。
比較的目立たないためか、靴や時計については配慮が行き届いていない場合もある。
弔事関係は特に慎重に振舞おう
そうはいっても、服装を含めた決まり事は、日々ゆるくなっているのが実情である。
結婚式などの慶事は祝い事であるので、そこまで厳しく見る人はいない。
スマホカメラの使用も通常であることから、必要以上に気にする必要はないといえる。
さすがにクロノグラフや茶靴はどうかと思うが、いないわけでもなければ、不快に思われることも少ない。
しかしながら、特に気を付けるべきは、弔事関係である。
多くの人がつらい思いで集まる可能性が高いので、誤解を招かない立ち振る舞いが必要になる。
「故人を弔う」という思いは同じである。
それにもかかわらず、少し常識や通例などを知らないだけで、周りにその思いは伝わりづらくなってしまう。
そして、ある程度年齢を重ねて40代にもなると弔事や法事が増えてくるだろう。
そのため、30代になるころには、常識的な立ち振る舞いをある程度は身に着けておきたい。
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広告まずは服装チェック
見た目の中で圧倒的に大きな面積を占めるのがジャケットとスラックスである。
前述したコートや帽子は会場に入る前に脱ぐことが多いので、黒やグレーあたりで大きく外さなければ問題はない。
結婚式であれば、白や奇抜な舞台衣装的なものを外せば、黒、グレー、ネイビーあたりのスーツで問題ない。
ただし、弔事の際に用いる礼服は光沢がなく、慶事にふさわしくないので避けよう。
併せてネクタイも黒色や暗いグレーは避けよう。
ネクタイなどの小物は華やかな柄や色で慶びを表現するといいだろう。
反対に弔事であれば、光沢のない黒の礼服を着るのがある程度常識である。
恥ずかしながら、以前に私も勘違いしていたのだが、弔事用の礼服と黒のスーツとには明確な違いがあるので注意しよう。
意外なほど見られていることがある。というよりも非常に目立つので、弔事用礼服について少なくとも下記はチェックしよう。
- 生地は艶なしで深い黒。
- ジャケットには、お尻のあたりの切れ目(ベンツ)がない。
- 袖口やすそ先が絞られていない。
- ジャケットの襟(ラペル)が大きすぎたり、小さすぎたりしない。
- ジャケットのボタンは2つボタン以下。
- ジャケットの裾はお尻を隠しきる。
- ほこりが払われメンテナンスされている
自分では黒に見えるスーツ用生地も弔事用礼服生地と並べるとグレーに見えるくらいだから不思議である。
礼服を作る際は、ぜひとも店の人に確認しよう。
セミオーダー店などでは生地の状態で比較して見せてくれるだろう。
靴も気を抜かない
次に靴だ、こちらもスニーカーを履いていく人はいないと思うが、「黒の革靴でいいんでしょ」くらいに思われている節がある。
結婚式のような慶事の場合は、黒の革靴であれば大抵は大丈夫である。
しかし、弔事の場合は、細かいが下記は気にしよう。
- 光沢ない黒の牛革靴
- 金属を避けた紐靴
- ブローグなどの装飾、模様がない靴
- 内羽式ストレートチップの靴
- ほこりが払われ、メンテナンスされている靴
時計はシンプルなものがベスト
そして、前置きが長くなったが、いよいよ時計だ。
弔事の際の時計の正解は「身に着けない」である。
これは、私も驚いたのだが、そもそも冠婚葬祭に「時計は不要」ということだ。
これも諸説あるのだが、最もらしいのは下記だ
- 時間を気にしていない、急いでいないという意思表示
- 時計は高級品であったので、個人持ちは目立つ
- 腕時計は戦争が起源である合理的な道具
- 儀式関係に「金属」は不可
まあ、そうはいっても現在は21世紀だ。腕時計は、 必ずしも高級品でもなければ、戦争を連想する人も少ない。
とにかく殺生感、スポーツ感、高級感を抑えるようにすれば問題ない。
基本的に革は殺生を連想するので避けるが、時計と靴については、ワニ革やトカゲ革などエキゾチックレザーやそれらの型押しを避ければ問題ない。
また、金属ベルト、ストップウォッチ機能、防水機能などのスポーツ色は避けなければならない。
最後に誰が見ても高級ブランドであるものも避けよう。
いろいろと書いたが、冠婚葬祭はあくまでも相手や周りを思いやる気持ちが大事であることを再度確認しよう。
そして、見た目や立ち振る舞い、言動などに気持ちが表現されていると受け取られるのが普通だ。
そのため、できることから確実に押さえておけば問題はない。
今回はここまでとする。
今後も時計についての記事を書いていくので、参考にしてくれたらうれしい。
それではまた。
まとめ
- 冠婚葬祭の振る舞いに気を配る
- 目立たないが時計にもTPOがある
- 基本を押えて思いを表現する