BMWのブランドがなんとなく好きになれなかった
こんにちは、今日も元気にメンテナンスしていこう。
今回はBMWという車の魅力について書いていく。
いまさらそんなこと言われなくてもわかっているよという声が聞こえてきそうである。
確かにBMWというブランドは、誰もが知っているドイツ車の製造、販売ブランドである。
その知名度はメルセデスベンツやフォルクスワーゲンと並んで知らない人は少数派なくらいだろう。
しかしながら、だからこそアンチも多く存在するわけである。
そういう私も個人的にはスバルのエンジンやマツダのブランドイメージが好きで、BMWブランドには良い印象を持っていなかった。
具体的に挙げるなら下記だ。
- 自動車大国の日本に住んでるのにわざわざ外車買う必要なくない?
- どれ買ってもぶた鼻が付いてくるし、全部一緒に見えるよ
- 成金が余った金で見栄と税金対策に買うんでしょ
- クラウンの方が乗り心地がいいんじゃないかな
- GT−Rの方が速いに決まってるさ
- 輸入車は関税がかかってるから割高なんでしょ
- 輸入車だから部品が届くのに1か月かかるんでしょ
- 輸入車だから修理費や部品代も高いんでしょ
- 輸入車だからすぐ壊れるし、内装が落ちてくるんでしょ
まあ、ほとんどは正しい。
しかし、実際によく調べてみて、乗ってみるとその印象は変わっていくことになる。
BMWのここがGOOD!
- 自動車先進国ドイツの自動車メーカでノウハウが豊富
- どれを買ってもぶた鼻が付いてくる(BMWに見える)
- 世界の車のベンチマークである
- よくわかんないけど乗っていて気持ちいい
- 部品は溢れていて、むしろ日本車部品より入手しやすい
- モデルによっては球数が多く中古市場は意外にも安い
- メンテナンス性が良い
- 重心の低さは運動性能を引き出す
- ブレーキがよく効く
- 高速走行時の安定性と燃費が良い
- 車両からの情報がつかみやすい
- 思ったよりオーディオが良い
- 思ったより走行時静か
- 煽られにくい、割り込みされづらい気がする
- 洗車が楽しい
BMWのここがBAD!
- 3000cc以上のエンジン搭載も想定された車体は2000ccだと重苦しい
- 燃費は良くない上にハイオク指定(2000ccでも10km/l前後)
- スポーツセダンで乗り降りはしづらい
- ブレーキ交換時はブレーキディスクも交換必要
- ハンドルは重め
- 意外にみんな乗っている
- なんか睨まれる時がある
ざっくり書くとこんなところである。以下に細かく書いていく。
圧倒的なブランド力
BMWの魅力の一つは、言うまでもなく圧倒的なブランド力だ。
メルセデスと並んで、BMWのブランドとそのロゴはあまりに有名なため、ほとんどの人が知っている。
メルセデスやBMWユーザで「これなんていう車?」と聞かれたことがある人はいないはずだ。
どんな車かいちいち説明する必要もなく、高級な外国産車のイメージを持ってくれる人も多い。
中でも「説明しなくてもわかってもらえる」というのは大きい。
以前乗っていた車は三菱のアイであるが、とてもよくできた車である。
ここまでのこだわりと情熱を持って作られた車は少ない。
起死回生をかけた三菱の熱い思いを感じることができるいい車である。
個人的に大好きな車で、こだわりで選び抜いた車であると思っている。
しかしながら、「でも軽自動車でしょ」の一言で、その車の魅力を全く伝えることはできなかった。
ほどんとの人にとって、目に見えないこだわりや情熱など無意味なのだ。
特に車というツールはステータスシンボルであり、大勢の他人の目に触れることが多い。
そのため、自分の趣味やこだわりではなく、大衆の反応も加味しながら割り切って選ぶと、時間を浪費しなくて済む。
確かに一長一短あるが、BMWはプラスの効果の方が大きいブランドイメージである。
どれでもBMW
もっとも注目すべき点は、過去から現在に至るまでBMWは多くの車種をリリースしているにも関わらず、どのモデルも「BMW」として認識される。
確かに、そんなことは当たり前ではないかと感じるかもしれない。
しかし、思い出してみてほしい、トヨタのプリウスやクラウンを見ながら、多くの人は「トヨタだ」とは言わない。
「車は何に乗ってますか」と聞かれて「トヨタ」と答えたら「クラウンですか?」などと車種を聞かれるはずだ。
しかし、「車は何に乗ってますか」と聞かれて「BMW」と答えたら「そうですか」となることが多い。
少し詳しい人からは「3シリーズですか?」と聞かれる程度だ。
しかも、3シリーズなど年代ごとに何種類もあるし、排気量から気筒数までまちまちである。
はっきり言って、性能から価格までまったく別の車であるにもかかわらずだ。
以前にカー用品店で「車は何に乗ってますか」と聞かれて、気を使って「E90 320i」だと答えたら「なにそれ?」と聞かれたくらいだ。
これがBMWが長年にわたり丁寧に作り上げてきたブランディングの結果である。
BMWユーザーになれば、この結果を使用することができる。
そんなことを言っていると中には型落ちの外車なんて貧乏くさいぜという声もあるだろう。
しかし、安心してほしい。そうゆう人(外車×新車×新型)たちは声が大きいだけで圧倒的マイノリティである。
通常はBMW=6気筒かどうかさえも気にしない、認識しない人が大半である。
そもそも新規登録台数の40%以上が軽自動車であるほどだ。
さらに2~3年程度で新型がリリースされているはずなので、外国産車の新型を新車で買い替え続けている人などごくわずかである。
そんなことをできるほど経済力のある人が、他人を揶揄している暇などないだろう。
たとえ、新車の新型でも激安の型落ちモデルであったとしても「BMW」である。
- ほとんどの人が知っているブランド
- 高級な外国産車のイメージ
- どんな車か説明する必要がない
- どのモデルであっても「BMW」
ブランドに見合った品質
BMWのブランド力について、疑う人はいない。
そして、トヨタのクラウンが購入できる人にとって、同価格帯以下のBMWを購入することは難しくない。
そんななかで、二の足を踏んでしまう要因といえば、外国産車の品質だ。
昔から外国産車のイメージには「故障が多い」というものが含まれる。
一方で最近は外国産車も品質が上がってきて、それほど故障しないという情報もでてきている。
これはどちらも正しいが、それ以上に日本車の部品の品質が圧倒的であるということが大きい。
10年10万キロをスローガンに少しづつ「改善」を続け、部品を作り込んできた。
その涙ぐましい努力の結果が「日本品質」を作り上げている。
日本企業のもっとも得意な取り組み方法だ。
日本とヨーロッパでは、環境規制や法令などが異なるため、一概に技術だけの差とは言えない面もあるが、結果として特にゴムや樹脂部品の寿命に大きな差が有るのが現実だ。
私の目から見ても屋外で直射日光と薬剤、エンジンの熱などにさらられるゴムや樹脂部品が10年以上実用されているという「日本品質」の事実に驚きを隠せない。
「日本品質」は一体どうなっているのか。一朝一夕には実現不可能な内容だ。
しかしBMWは、自動車先進国であるヨーロッパはドイツのノウハウが集まってできた車だ。
部品単位の品質では日本車に一歩譲るが、車というトータルシステムでの完成度は日本車を圧倒する。
車というものを作る際のアプローチが異なるのだ。
エンジンの最高出力やカタログ燃費などは、車の魅力を表現するごく一部である。
具体的に言うと「乗っていて気持ちいい」。
言葉ではただそれだけなのだが、カタログに記載されない、数値化されない性能を作り込んでいないと、このような感覚にはならない。
官能的な部分を合理的に詰めて設計が為されているはずだ。
このように、積み上げてきた歴史と保守的な魅力を持つ車を作り続ける一方で、最新技術を惜しみなく採用するチャレンジ性もBMWの特徴である。
バルブトロニックシステムなど今まであった常識を覆すような技術を実際に実装してリリースしている。
自動運転と同じく、これらは技術者としてはリスクを恐れてチャレンジしにくい内容だ。
- 共通設計を前提とした基本設計
- 熟成されたノウハウの集合体
- 最新技術を積極的に採用
販売台数に見合った部品供給
BMWの特徴の一つに圧倒的な部品供給が挙げられる。
これが私がBMWユーザーになることを決めた最も大きな要因である。
BMWの部品は純正品以外にOEM品、社外品など多くの部品が流通しており、10年以上たったモデルであっても消耗品の供給は続けられている。
しかもそれらの多くが、アマゾンや楽天などのインターネットで注文して、すぐに配達される。
これにより長期維持のハードルが驚くほど下がる。
これは、BMWが世界中でセールスを続けているからに他ならない。
同様の理由でカスタムパーツも多くリリースされている。
さらに豊富な部品供給量はその価格を押し下げていく。
結果として車体も部品も市場価格はかなり入手しやすいものとなっている。
専門店も多く存在し、ノウハウの蓄積も問題ないため、安心して長期維持していける車である。
- 外国産車の中ではメルセデスと並んで圧倒的な販売台数
- ネットで注文可能なオープンで圧倒的な部品供給ルート
- 専門店やカスタムパーツが多く存在する。
まとめ
- 買ってよかったと思える圧倒的なブランド力
- ブランドに見合った品質
- 安定かつ十分な部品供給と体制