車の主役はエンジンじゃなくてタイヤ
こんにちは今回は、車のタイヤについて書いていく。
今回BMW E90 320iに交換したタイヤはこちら205/55 R16 91W。
さて、車のタイヤといえば、言うまでもなく、通常の乗用車であれば4つついている。夏用と冬用で2種類を使い分けている。また、教習所などでよく言われるのは、設置面積ははがき1枚分×4個でここに乗員の命が載っているとかである。そのくらい重要な部品なんだなという認識はあるだろう。
しかしながら、個人的には車を乗り換える以上に重要な選択がタイヤであると思っている。ちょっと言い過ぎかもしれないが、車の本体はタイヤであるとすら思っている。
なぜならば、車の基本性能は走る、曲がる、止まるであるが、そのすべての性能がタイヤに依存するからである。
言い換えるならば、大抵の車は、タイヤの性能をはるかに上回る性能を持っている。
具体的には、ホイールスピンさせるほどの動力性能、アンダーステアを発生させるほどの操舵性能、ブレーキロックさせるほどの制動性能である。
もしもタイヤの性能が車の性能を上回っていれば、これらの挙動は起こりえない。レースの世界では、タイヤの性能=目標タイムでもあるだろう。
つまり、車はタイヤの性能以上のパフォーマンスを発揮できないのである。
そんな、大事なタイヤ、しっかりと管理していこう。
タイヤの寿命は約3年程度
そんなタイヤの管理で最も重要になるのが、寿命管理である。目安は3年であるが、感覚としてはちょっと短いんじゃないかと思うだろう。まだ溝も残ってるし交換はまた今度にしよう。そう思ってもう6年以上なんて人もいるのではないだろうか。
いうまでもなく、タイヤの材料はゴムである。天然ゴムだろうが合成ゴムだろうが、激しく使おうが、丁寧に使おうが、3年も経てば通常のゴムはボロボロである。
タイヤ劣化の最大の原因は走行による摩耗などではなく、空気中の水分による加水分解や紫外線による劣化であると推測できる。特殊な環境では、薬剤や化学物質なども劣化の原因となり得る。
そんな、雨の日も風の日も、凍える寒さの日もアスファルトが解けそうな夏の日も常に厳しい環境にさらされて、はがき4枚分の面積で100km/h走行する2000kgの物体を停止させる役割を担っている。
何もしなくても2000kgの重さを支えている。
そんな厳しい環境にさらされている「ゴム」である、その性能に驚くほかない。
通常ゴムといえば、輪ゴム、下着のゴム紐や靴のゴム底なんかが身近にあるが、屋内環境にあるにも関わらず、すぐにボロボロになるイメージだろう。車のタイヤも気づかないうちにカチカチに硬化している。
長期連休や季節の変わり目にタイヤバーストによる故障車が多いように感じるが、大抵は古すぎるタイヤか空気圧管理を怠った車であるだろう。
タイヤは、溝が残っていても3年、遅くても5年以内には新品に交換しよう。
新品のタイヤは弾力性があり、乗り心地向上やロードノイズ低減、燃費向上など驚くほど改善される。
人によっては、最近のタイヤは性能がいいなと勘違いするほどだろう。
タイヤサイズは簡単に変えないほうがいい
では、新品に交換しようと決意して自動車用品店に向かうと数多くの種類のタイヤが並んでいて、どれを選んでいいかわからなくなる。
そんな時は、必ず対応表があるので、純正と同サイズ、同等グレード以上のタイヤを選択しよう。
稀にホイール変更でインチアップをしたくなる人もいるようだが、全力でお勧めしない。
そんな簡単に変更できるものではないので、大抵はろくなことにならない。
見た目は簡単に変わるかもしれないが、性能はほとんどの場合、劣化するだろう。
タイヤハウスとタイヤの隙間は小さいほうがいいとか、ボディ端と面が一致してるほうがいいとかがあるらしいが、見た目より大事なものをすべて犠牲にしている。
先日はわざわざクロスオーバーの車高を下げてまでインチアップしている人がいたので目を疑った。
そうとはいえ、まともなショップであれば、まともな対応をしていただけるので心配はないだろう。
BMW E90 320iでいうと205/55 R16 91Wと表記があるこれが、タイヤサイズとそのグレードを示している。意味としては下記である。
- 205はタイヤの幅で205mmであることを示している。これが大きいほど太いタイヤであるといえる。
- 55は扁平率でタイヤ幅に対して55%=112.75mmの高さのタイヤであることを示している。これが大きいほど厚いタイヤであるといえる。
- Rはラジアルタイヤであることを示している。大抵はラジアルタイヤだろう。
- 16はホイールのリムサイズが16インチ=406.4mmであることを示している。これが大きいほど大きなホイールであるといえる
- 91はロードインデックス(LI)で最大負荷615kgに耐えられることを示す。これが大きいほど重い車を支えられるといえる。
- Wは速度記号で270km/hまで走行可能であることを示している。これが大きいほど高速走行に耐えられるといえる
わかりにくい文字列に実はこれだけの情報が表示されているのである。
詳しくはタイヤメーカーのHPに記載があるのでそちらを参考にしていただきたい。
タイヤのコストを抑える方法
そんな大事な機能を持つタイヤえあるが、そのコストも馬鹿にならないのも事実であろう。
そんな時、少しでもタイヤのコストパフォーマンスを確保する方法は、流通の多いタイヤサイズを4本装備する車をチョイスすることだ。
BMW E90 320iでいうと思わずMスポーツパッケージを選択してしまいそうだが、実は前後でタイヤサイズが異なるうえにホイールサイズも1インチほど大きくなっている。
330i程度なら考えてもよさそうだが320iの動力性能はせいぜい150PSほどであるので、明らかなオーバースペックである。
16インチのタイヤを同サイズで4本装備している本モデルのランニングコストは実に優秀であるといえる。当然ながら見た目も重要な性能であることは理解しているが、個人的に優先順位が低いだけである。
BMW乗っててそんなこと気にしてるんじゃないよという声も聞こえてきそうだが、本ブログは見栄でBMWに乗る人ではなく、手段としてBMWを選択する人向けの情報発信であるので、特に問題ないと考えている。
今回はここまでとする。本記事がステキなBMWライフの一助となれば幸いである。
それではまた。
まとめ
- 車の性能よりタイヤの性能が大事
- タイヤの寿命は3年程度
- タイヤのサイズは安易に変えてはいけない
- タイヤは16インチで4本同サイズがコスパ良し
MICHELIN (ミシュラン) PRIMACY 4 205/55 R16 91W