エアコンフィルターは車の空気清浄機
作業難易度 :★★ (ソケットレンチ)
事故時の危険度:★ (特になし)
体感度 :★★ (空気が澄んでいる?)
作業時間目安 :約30分
予算 :約6,000円(交換部品代)
メンテ周期 :1~2年(気が向いたら交換)
今日も元気にメンテナンスしていこう。
今回はエアコンフィルターの交換だ。
皆さん、車のエアコンフィルターは交換してますか。
前回のワイパーブレード交換に引き続き、実に地味な部品の交換である。
しかも、車内循環を選択した場合は、エアコンフィルターは通らないだろう。
しかし、たかがエアコンフィルターというなかれ、役割としては車の空気清浄機である。
車というものは意外なほど隙間だらけであるので、常に空気が入れ替わっている。
たとえエアコンの設定を「車内循環」に設定していても、常に一定量換気されてしまう。
これは走行速度が上がれば上がるほど顕著になる。
ざっくりいうと、車体周りを高速で流れる風の圧力は低くなるからだ。
結果として、高速走行時には、車内の空気は外に吸い出される。
一方で車前方の圧力は高くなるので、車内吸気口での圧力は高まるのだ。
まあ、うんちくはいいとして、前方を走るトラックの排ガスや道路を舞う埃などは車内に入りたい放題ということである。
特に強調したいのは花粉症に苦しむ方だ。
春先や秋口において、車内は地獄の状況となり、運転どころではなくなってしまうだろう。
そんな人こそ、こまめなエアコンフィルターの交換をお勧めしたい次第である。
車内に埃やゴミ、花粉を入らないように吸気するのがエアコンフィルターの役目だ。
あれ?だってそこら中から入ってくるんでしょ?意味ないじゃんという声が聞こえてきそうだ。
しかし、安心してほしい。先述した通り、走行中の車は前方が高圧になりやすく、後方が負圧になりやすい。
加えてエアコンファンが吸気口を負圧にするので、ほとんどの空気は車体前方のエアコンフィルターを通して吸気されることになる。
肝心のフィルター交換作業もワイパーブレードほどではないが、比較的簡単な部類に入るだろう。
交換作業は8mmソケットレンチ1本で可能である。
取り外すボルトも6本のみと交換前提の構造設計であるといえる。
では早速やってみよう。
エアコンフィルターはエンジンルームの上面奥にある
まずはエアコンフィルターの搭載場所の確認である。
ボンネットを開けてエンジンルーム中央奥の横長のBOX内に収められている。
そう、なかなかイメージしづらいが、エンジンルーム内から空気を吸い込んで車内に取り込んでいるのだ。
まあ、そもそもきれいな場所から吸っている感じはない。
そうなるとエンジンルームもきれいにしておきたいと思ってしまう。
蛇足であるが、冬場に使用するヒーターについてはエンジンの熱を利用しているため、ガンガン使っても燃費に影響はしない。
それに対してクーラーはコンプレッサーを駆動させる必要があるため、エンジンパワー、つまりはガソリンを消費し、燃費悪化の要因となる。
そして、エアコン排気口から漂うあの嫌な臭いは、エアコンフィルターでは消えない。
あの匂いはエアコン(クーラー)の熱交換器あたりについた水分がカビや雑菌を発生させた臭いだからだ。
基本的にエアコンガスが抜けてくると、結露がおおくなり、あの匂いが発生しやすくなる。
エアコンガスクリーニングを実施することで、においの発生は抑えられるだろう。
話はそれたが、今回選択したエアコンフィルターはこれである。
技術大国ドイツの誇るプレミアムエアコンフィルターMANN FILTERである。
比較的高額であるが、我が家にも強烈な花粉症持ちがいるため、ここを妥協するわけにはいかない。
眉唾でも構わないので、ガッツリ信頼性の高そうなものを入れていく。
金髪のおねいさんのさわやかな感じが、そのほとばしる性能の高さを想像させるのである。
決して、花粉症が治るとか、臭いがなくなるとかではないので注意してほしい。
エアコンクリーナーボックスを外して入れ替えるだけ
それはそうとして、早速作業に入ろう。
いつも通り、安全には細心の注意を払う。
今回は、火傷防止のため、エンジンが冷えていることを確認してから行うこと。
固定ネジ位置は、左右のダクトに2本ずつと正面側に2本の合計6本である。
エンジンルーム内へのネジの脱落に注意しよう。
ネジを外したら、BOXを手前上方向に引くと簡単に外すことができる。
作業位置がエンジンルームの奥なので手が届くかどうかで作業性が異なるが、根気よく作業しよう。
BOXから外すと汚れたエアコンクリーナーが現れる。
新旧を比較してみると、その汚れっぷりがわかるだろう。
同じものとは思えないほど色が変わっている。
まあ、どんなに汚れていても結果としてフィルターを通り抜けなければある程度の性能が確保されておいるので大丈夫なはずだ。
取り外した黒いボックス内にフィルターがはめ込まれているので、固定爪を外しながら引き抜ていこう。
ここは走行中に緩まないようがっちりはめ込まれているのでケガをしないように注意しよう。
確認のため裏返して、車室側を比べてみるとほとんど差がないことがわかる。
エアコンフィルターの最後の層までは汚れは到達していなかったようだ。
まあ、メーカの推奨は1年ごとの交換とあるので、3年も使ったものとすれば上等であろう。
現実的には使用期間よりも走行時間で交換するべきと思うが、計測が難しいのも事実である。
フィルターの役割は果たしているようなので、気が向いたら交換ぐらいでよいだろう。
いつも通り、分解と逆の手順で、新品のエアコンフィルターをボックスにはめ込んでいく。
この時、逆取り付けはできない構造となっているが、裏表を間違えないように作業しよう。
黄色が奥側、白色が手前側となるようにはめ込んでいる。
無事エアコンフィルターをはめ込めたら、BOXを元に戻してネジ6本で固定して完了である。
この時、経年劣化で正面側のプラスチック固定部が破損してしまったが気にしないことにする。
問題が生じれば、何かしらの方法で再固定して対応する。
新品に変えてみた感想としては、正直「?」である。
まあ、なんとなくさわやかになった気がするかなぁくらいである。
もともと同じフィルターが入っていたので、体感できていない可能性はあるが、気持ち的な要素が大きいように思う。
家の中では空気清浄機はかなり重要な家電であると思うので、車の空気もきれいだと気持ちがいい。
花粉症持ちの方なら、その効果を実感できる可能性があるだろう。
今回はここまでとする。
また、メンテナンス情報があれば書いていきたいと思う。
本記事が楽しいBMWライフの参考になれば幸いである。
それではまた。
まとめ
- エアコンフィルターは空気清浄機
- 花粉症の人は要対応
- 交換作業は簡単
マンフィルター BMW_※左右ハンドル共通_1シリーズ[E82/E87/E88]/3シリーズ[E90/E91/E92] FP8430