オシャレは足元からってどういうことだろう

靴は途中で履き替えないからだと思う

こんにちは、今回は巷でよく言われている靴にまつわる言葉について書いていく。

ファッションについて情報を集めていると、一度はきいたことがあるだろう「オシャレは足元から」

昔から言葉だけは知っていたが、ファッションの基本を知らなかった私は、一体どういうことかずっと不思議に思っていた。

だって、靴よりもその他のほうが圧倒的に専有面積が広いのに、専有面積の狭い靴がファッションの主役なはずがないと、そう考えていたのである。

今では、個人的な意見ではあるが「オシャレは足元から→靴だけは出先で履き替えないから」だと考えている。

オシャレとは基本的にTPO(時間、場所、場面)を意識した格好ができるかどうかが重要になるからだ。

例えば、その日のコーディネートを決めて、外出したとする。

この時、よほどのことがない限り、サンダルで外出したあとに、ブーツに履き替えることはしないだろう。

少なくともその日のTPOに合わせて履物を選ぶはずだ。それに対して、上着やアクセサリーなどはある程度融通が利く。例えば、移動中は寒いから厚着をする必要があるが、目的地は暖かいため、上着を脱いだりして調整することができる。

そうすると何が起きるかというと、足元を見ることでその人の目的や状態をある程度予測することができるのだ。

有名なたとえ話だと「ある宿の主人が、飛び入りの宿泊希望者の足元を見たところ、履物が汚れていた。足元が汚れた履物を履いた人は長く歩いてきたはずだから、休みたいはずだ、宿代を割引しなくても宿泊するだろうと踏んだ」などというものがある。「足元を見る」の語源といわれている。

身近な例だと、サンダルを履いた人を見たら、家が近所なのかなとか、長靴をはいた人を見たら足元が悪いところへ行くのかなとか、磨かれていない靴を履いた人を見たら、最近余裕がないのかなとか思ってしまう。

つまり、オシャレは足元からというのは、靴自体がオシャレの主役というわけでなく、コーディネートで、まず最初に決めるべき土台となるアイテムということだ。

基本はフルブラックかブラック基調のモノトーン

そこでファッションの土台、縁の下の力持ちである靴の役割は何かというと、上物を支えることである。支えるとは文字通り支える意味もあるが、引き立たせる背景的な役割もある。

よって、基本はフルブラックまたはブラック基調のモノトーン、かつ手入れされたきれいな靴が最も使いまわしが効く、いかにも土台となる靴といえる。

これにサイズの合ったブラックかダークグレーのボトムスを履くことで、その他の主役とななり得るアイテムを際立たせることができる。

私のような素人にできるオシャレなどたかが知れているので、サイズ感は外さないようにして、ベース色をモノクログラデーションに抑え、主役であるお気に入りのジャケットを羽織り、アクセントカラーを入れておけば、ほとんどの場面で問題のない感じになるだろう。

この場合、最も予算を割くのは靴で次がジャケット、他はファストファッションで済ます。

このコーディネート最大の特徴は驚くほどのコスパ、タイパである。

お堅い職業の営業職でもなければ、仕事、学校、デート、街歩き、友人との食事、カジュアルパーティなど多くの場面で使用でき、大抵はジャケット一枚羽織っていればオシャレっぽく見える。

これは、土台である靴を起点として、ベースをがっちり固めたからこその結果であるといえる。

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色を加えて着回し、バリエーションを増やす

しかしながら、ミニマリストでもなれば、ワンパターンだけだと、いつも同じ服を着ている印象になってしまう。そこで、色のバランスを変えて第2パターンを考えてみる。

第1パターンはボトム周りの基本色を黒やダーク系のモノトーンで固め、トップにライトカラーをもってくることで上下のコントラストを出す。これはなぜかというと、ジャケットあるあるで、スーツの上着を着てるんじゃないか疑惑をなくすことである。

ややこしいことに、カジュアルジャケットとセットアップのジャケットとスーツのジャケットは、専門家でもなければ見分けられる人は少ない。

生地感やらカットやらディテールやらが明らかに違うのらしいのだが、それはマニアックな話である。

そのため、上下違うトーンでコントラストを高めれば「このジャケットはスーツではない」ことを強調できる。

そこで、第2パターンはボトムにライトグレーをもってきてトップにダークカラーをもってくるというトーンを逆にするパターンだ。

この時も靴は黒でOKだ。第1パターンと同様にボトムとトップのコントラストを意識することで、無難にまとめることができるだろう。

この時ジャケットに中間トーンのネイビーブルーあたりを選んでおくと、MAXコスパ、タイパとなるだろう。

なぜなら最も予算を割いた靴とジャケットを使いまわせるのだから。

余裕があるならここで、茶靴と茶ベルトを導入することで第3パターンが出来上がる。

茶色と青色は鉄板、王道の組み合わせのため、外すほうが難しいといえる。

予算の多くは、黒靴×2、茶靴×1、ネイビージャケット×1に割き、残りの予算でブラックとライトグレーのボトムス、ホワイトのシャツあたりをそろえることで、コスパ、タイパMAXの外さない1WEEK着回しコーディネート for MEN’Sが出来上がる。

ジャケットは襟と袖を気を付けていれば、ほとんど消耗しないし、靴が消耗したら修理に出せばよい。最も消耗の激しいボトムスとシャツ他はファストファッションであれば、併せて10,000円もあればそろえることができるだろう。各靴とジャケットを1つ30,000円とすると、合計130,000円でオシャレっぽい着回しファッションをそろえることができる。

確かに初期投資額として決して安くはないが、安物のスーツやら、着回しのきかない服やら、流行のファッションやらを追いかけるよりは驚くほど安く済ませることができるだろう。

このセットで冠婚葬祭とスポーツシーン以外は対応することが可能だ。

個人的な見解として、自分の体に近いものほど、使用頻度の高いものほど優先的にコストをかけるべきと考えている。

週末しか乗らない車などに数百万のお金をかけるくらいなら、毎日着るファッションに十数万のお金を使うほうが合理的である。

みっともないからと車を磨いている暇があるなら、靴を磨き、ジャケットにブラシをかけるほうが体裁を保てるだろう。

オシャレとはセンス良く外すことと見つけたり

「コスパとタイパ優先の外さない着回しコーディネート」これが素人の限界である。ここから先はオシャレさんの領域なので、外さないことに必死な私に書けることはほとんどない。

何やら、TPOを考慮し、その基本を軸として、どのようにどのくらい外していくかがオシャレさんの領域のようである。それは当然、個人のキャラクターによっても異なるので実に選択の幅が広く、正解は狭くなってくる。同じ格好をしていても「外してる」のか「外れちゃってる」のかは、なんとなく伝わってくるから不思議である。

雑誌に載っているファッションをコピーしてもオシャレに見えないのは、体形や顔のせいだけではなさそうである。

ここで今一度注意すべき点は、個性的なアイテムほど着回しが効かないということだ。

そのため、個性的なファッションやらオシャレはお金がかかるもののようだ、そのバランスがなんとも悩ましい。

言うまでもなく、ファッションについて、個人的にはコスパ&タイパ最優先なので個性派アイテムはほぼ不要、強いて言えば腕時計くらいだろうか。

このように考えると「個性的な靴」というのは、かなり上級者向けでリスキーであることがわかるだろう。

今回は「オシャレは足元から」より、基本的な外さないファッションについて書いてみた。

本内容がステキなシューズライフの一助になれば幸いである。それではまた。

まとめ

  • 靴は土台であり主役となるファッションアイテムの引き立て役
  • 靴はファッションの土台であるからこそ徹底する
  • 土台を固めると他の着回し、選択の幅が広がる
  • 質実剛健なアイテムを着まわすことでコスパとタイパを最大化
  • オシャレの応用編は専門家に聞こう

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