
日本における革靴のイメージ
こんにちは、今日も元気にメンテナンスしていこう。
今回は革靴の魅力について書いていこうと思う。
皆さんは革靴と聞くとどんなイメージを持っているだろうか、こと日本においては結婚式や就職活動など必要に迫られて履くだけで、あまりいいイメージを持っていないのではないだろうか。中学生や高校生で必要な時だけローファーを履いていたという人もいるかもしれない。
そんな革靴のネガティブなイメージをざっくり以下に挙げてみる
- 重い
- 高い
- 通気性が悪い
- 足が痛くなるほど硬い
- 歩くと疲れる
- かっこ悪い
- 古くさい
- かびる
- 水にぬらしてはいけない
- 脱ぎ履きが面倒
- スニーカーが上位互換
まあこんなところだろう。そして、そのうちのほとんどはだいたい正しい。
人によっては、スーツを着る時に履く靴程度の認識で、少しでも早く脱ぎたいものであるかもしれない。
そもそも脱ぎ履きの多い日本において、紐で結ばれた硬い革靴は文化的に受け入れがたいものであるといえる。サンダルのように通気性もよく気軽に脱ぎ履きできる履物が古来より好まれていたという事実もある。
しかしながら、それだけで履かないと切って捨てるには惜しいほどの魅力が革靴には詰まっている。今回はその一端でも伝えることができれば、うれしい限りである。
大量生産される革靴っぽいもの
まず、前提として今まで履いてきた革靴は本当に革靴だったのだろうか。この世には、革靴のほかに革靴っぽいものも多く存在するので注意が必要だ。そんな革靴っぽいものを履いて、革靴が嫌いになったのでは大きく損をしてしまうだろう。
本来、靴とは数千円で買えるような代物ではない。生産技術の進歩で安価かつ大量に流通しているので、感覚がマヒしているかと思うが、立体形状の個性的な形の足にフィットし、60kg以上の体重を支え、1日に何千回も地面にこすりつけられる靴が洋服と同じ値段で買えるはずはないのである。
洋服だって体にフィットしているではないかと思うかもしれないが、よく自分の足を確認してみよう。他の部位に比べとても複雑な形状、動きをしていないだろうか。
確かに手は足よりも複雑な機能を有しているかもしれないが、その荷重と回数が文字通り桁違いである。そのため、人間の骨206本中、足には両足で56本(約27%)もの骨が集まっている。足がいかに複雑な構造をしているか想像に難くないのである。
そんな足を包む靴は本来高級品であり、骨の数を参考するなら、10万円のコーディネートであれば、2.7万円を靴に投資すべきなのである。個人的には10万円の予算であれば4~5万円は靴に投資するだろう。
ずさんに作られた靴は、靴の形をしているが、靴の機能をはたしていないものがある。
ひどいものになると、危険ですらあるので、気を付けてほしい。
自らの例でいうと、私自身かなり大柄のため、某有名量販店で購入した革靴では、半年ほどで靴が磨り減り、ひどいものについては破損するものもあった。
最もひどかったのは、アパレルメーカで販売していた靴もどきだ。
これに至っては登山靴を模したもので、見栄えはしたのだが、歩行中に左右の金具と靴紐が引っかかり転倒したり、走っている最中に靴底が丸ごと剥がれたりとさんざんな目にあった。
これが本当に登山中であったならと思うとぞっとする。
それ以来、靴だけは靴屋が作ったものを履くようにしている。また材料に合成皮革を用いているものもお勧めできない。
合成皮革とは布地の上から塩化ビニルなどを吹き付けて作った生地で、質感も通気性もよくはなく、あまり履く理由が見当たらない。2年もしないうちに、表面から加水分解でひび割れて見苦しいものとなるものが多く、そもそも靴の材料として適していないと思う。
最も「人工皮革」のように耐久性の高いものも存在するが、我々一般人には見分けがつかないので、革靴は良質な本革をセレクトするようにしよう。
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革靴は非常に丈夫な靴
革靴の最大の魅力はとにかく丈夫であることだ。
特に牛革は布や合成皮革と比べて耐久性がずば抜けている。
他の馬革や羊革のようなエキゾチックレザーと比べても優秀だ。
つまり、適切なメンテナンスを行えば何年も使用することができる素晴らしい靴である。
部位にもよるが、破損しても補修して継続使用することができ、5年、10年と履き続けることも可能だろう。
ただし、使用による消耗が想定されている場所は靴底に限るので注意が必要だ。
いかに革靴が丈夫であると言えども、メンテナンス不足でアッパーにヒビの入ったものや、想定外の使用でかかとが踏みつぶされたものは修理することが難しい。
特に靴の構造を考えるとかかと部分は要であるといえるからだ。
靴は常に人の体重を支えているからこそ、丈夫であることは最も重要な要素の一つである。
長く履きこむことで、足にしっかりと付いてくるような靴になっていく。
常に自分を支えている靴こそ頑丈な革製でサイズの合ったものをこだわって選択してみよう。
革靴は大人のイメージ

「オシャレは足元から」、「足元を見る」などと言われるように、足元は想像以上に多くの情報を発信している。
サンダルを履いていれば、家から近場なのかなとか、登山靴を履いていれば、足元の悪いところに行くのかなとかがうかがい知れる。
そのため、かっちりとして、エレガントなイメージの革靴を履くことで、きっちりとした大人のイメージを発信することができる。
足元のイメージを安定させることで、着ている服のイメージをより向上させることができる。
スニーカーもレザースニーカーを選択することで頑丈かつ、かっこいい大人のイメージを演出できるので、大人っぽいアイテムを使いたいけど、ドレスよりの靴はちょっと履きづらいという人にお勧めだ。
ハイカラーよりもローカラー、ハイテクスニーカーよりもローテクスニーカー、ローテクスニーカーよりもレザースニーカー、レザースニーカーよりも革靴のほうがよりエレガントである。
革靴に綿パン、ジャケットを羽織っておけば、インナーはTシャツでもなんとなくオシャレに見えるから不思議である。この時できる限りのブランドロゴの表示がないものを選定する。
いまさら気づいたのだが、ファッション誌に載っているようなユルカジファッションやらハイブランドロゴアイテムなんかが似合うのは芸能人級のイケメンだけである。
自分を理解し受け入れる姿勢こそ大人である。ずば抜けてイケメンでない私のようなビジュアルのものほど、ビジュアルの遅れを大人ファッションで補っていきたいと思う。
革靴は非常に美しい

革靴は磨きがいのある靴でもある。
汚れても、ブラシで汚れを払い、磨き込むことで再び深く輝き、他の材料の靴にはない満足感を得ることができる。
こまめに磨き込まれた靴を履くことで、まめに手入れをすることができる人であるとの情報を発信することもできる。
何よりも自ら磨きこんだ靴は愛着がわき、履いているときに静かな幸福感に包まれる気さえする。
まれに、高い靴を直して履くのと安い靴を使い捨て履くのとどちらが安いかと比較されることがある。
はっきり言って安い靴を履きつぶしたほうが値段そのものは安く済むだろう。5,000円程度の靴でも1年くらいは余裕で履けてしまう。
靴を直そうとするとどうしても10,000~20,000円程度はかかってしまうからだ。
ただし、どちらが良いかと問われればその人の考え方によるだろう。
靴を直して履くくらいなら新品が欲しいという人も当然いるだろうからだ。
しかしながら、個人的にはある程度しっかりとした作りの靴を直しながら長く履くことが好きである。
そもそも、直して使いたいほど気に入った靴などそうそう出会えるものではない。
使い捨ての靴であふれる現在であればなおのことである。
むしろ、ある程度しっかりした靴などいまや高級デパートにいくつかおいてあるだけくらいに思う。
正直どこで買っていいかわからないくらいにステキな靴を手に入れることは難しい。
流通があり、ある程度の品質と修理まで対応できそうなもののギリギリのラインがヒロカワ製靴のスコッチグレインくらいだろうか。
リーガルもある程度のしっかりとした靴を作っているが、エントリーモデルの新品購入価格と修理価格が同等の設定となってしまったので、直して履く人はほとんどいなくなるだろう。
そもそもリーガルの2504NAのように、ロングセラーモデルのウレタンソールを選択すれば修理の必要がないくらいの耐久性に、安心の継続生産なので、最善の選択肢の一つではあるだろう。
このように多くの魅力を持つ革靴。
軽いことが大きなアドバンテージになるスポーツシーンを除き、多くのシーンで活躍することは間違いない。
今回はここまでとする。本記事が素敵なシューズライフの一助となれば幸いである。
それではまた。
まとめ
- 革靴は快適で丈夫で美しい靴
- 大人のイメージが纏える
- 磨くと愛着が増す