命を守る登山靴をメンテナンスする

登山靴の汚れはハード

こんにちは、今回はハードな汚れの登山靴をメンテナンスしていく。

登山は例え低い山であっても、ちょっとしたミスが命に関わる過酷な場面だ。その中で足元を守ってくれる登山靴はまさに命綱と言っていい。

やや面倒ではあるが、登山を終えたら次の日でもいいので、簡単にメンテして各部に破損などがないかチェックしていこう。

そして、登山靴の汚れはビジネスシューズと比べてとてもハードだ。砂に泥は当たり前、水に草、石、砂利、虫などありとあらゆる汚れが付いている。

とはいえ、メンテの基本は普通の革靴と変わらない。シューツリーとブラッシングだ。

まずはシューツリーを入れる

どんな靴もシューツリーを入れて、形のキープと湿度の調整を行う。

ほぼ、条件反射で入れていこう。言うまでもないが、事前に石や砂利や砂は出しておこう。

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気合を入れて靴紐を外す

通常のメンテでは、靴紐は外さない派の私であるが、登山靴ともなると砂の入り込みが激しい。

そのため、面倒であるが、砂を払うのに邪魔になる靴紐を外しておく。

靴メンテナンスの基本はブラッシング

靴のメンテナンスはブラッシングに始まり、ブラッシングに終わる。

大げさに言えば、ブラッシングさえしておけば、他のメンテは好みでやれば良い。傷を消すなり、ツヤを出すなり、自由自在だ。

だからこそ、シューブラシは気に入ったものを選ぼう。高いものでも安いものでも良いが、手に馴染むもの合うものを選ぼう。

汚れのたまりやすい部分は入念にブラッシングする。具体的には下記

  • ウェルト部分
  • 金具部分
  • 舌などの合わせ部分

ブラッシングが完了。あらかたの砂や汚れは落ちた。各部の破損がないことも合わせて確認しよう。何度も書くが命に関わる靴だ。

以上で、基本メンテは終了。明日も元気に登山できます。ここから先は、趣味の領域、参考までに書いていきます。

シュークリームで水分と油分を補給


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いつものこれで、革に水分と油分を補給していく。これだけで、革のコンディションを良好に保てる。

つま先と踵を中心に入れていく

これもいつも通り、つま先と踵を中心に水分と油分を入れていく。たいそうな理由はないが、つま先は汚れやすいのと目につきやすい場所であるからだ。

つけすぎた分は後で払うことになるので、油分幕一枚分、気のせい程度ついてるかなーくらいで十分である。

靴メンテナンスのコツとしては、油分を入れた後に1分ほど時間を置くことだ。左右の靴を順番に作業すれば、特に意識しなくても良い。

絵の具を乾かすようなイメージで良いかと思う。

余分なシュークリームをブラシで払う

余分なシュークリームをブラッシングで払っていく。このとき最初に取りきれなかった埃がある場合は、併せて払っておく。

ブラッシング後。もう十分じゃないかというくらい綺麗になった。

今回は、せっかくなので、さらにオイルを入れていく。

シューポリッシュでツヤを追加


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この缶に入ったシューポリッシュはオイル分が多いので、傷が深い場合や鏡面仕上げしたいときに用いる。

これも、メーカにより使用感が異なるので、自分に合ったものを見つけていこう。

こちらも少量で良いので布などにつけて、つま先に乗せていく。

そう、こちらのコツは塗り込むのではなく「乗せていく」のだ。

乗せたら、1〜2分ほど置いて乾かしていく。

靴磨きツヤ出しのカオス

ところで本ブログに限らず、いろいろな人が「靴磨き」を説明や解説していて、その考え方は十人十色だ。

そして、最終段階のツヤ出しともなると、さらに混沌を極める。

時間をおいたら「水をつけて磨いていく、それを繰り返す」とあるものが多いが、とても難易度が高い。

ちなみに2〜5回程度では、ちっともツヤが出ない。

他にも「ストッキングで磨く」とか、「ウィスキーで磨く」とか、「シャンパンで磨く」とかいう説もある。

まあ、好きなもので磨けば良いかと思うが、驚くほど合理的でない。

よもや酒は人が飲むもので、靴に飲ませるものではない。

酒好きの私としては正気の沙汰とは思えない。

そんな風に迷信めいた靴磨きの世界、いろんな情報の共通項を見ていくと「エタノール」だと推定している。

よって、本ブログにおいて、「靴のツヤを出すコツ」の最適解は

「シューポリッシュを乗せ、希釈した無水エタノールを含ませた布で磨く」

という見解だ。同様の見解を見つけられないかったのが不思議なくらいである。

今回は、たまたま身近にあったもので、マキロンを使わせてもらった。

登山靴なので鏡面にはしないが、1回しか磨いていないので、まずまずの結果であると思う。

靴メーカが「エタノールの使用」を推奨しないのは、合成皮革の靴とゴムにエタノールを付着させると靴が痛むからだと推測される。

たとえ本革であってもエタノールを付け過ぎれば硬化してしまうので、必ずオイルの上から磨くのと希釈することを忘れないようにしよう

最後に紐を付けて完成だ。安全で楽しい登山をお気に入りの靴で楽しもう。

まとめ

  • 登山靴は命を守る靴
  • 登山後は必ずメンテしよう
  • 各部に破損がないことを確認する
  • 最低限、泥と汚れは落としておく
  • ツヤ出しのコツは「希釈したエタノール」