其の八:長所と短所を理解して攻める

長所は弱点で短所は強みである

こんにちは、今日も脱力していこう。

今回は長所と短所の使い方について書いていく。

使い方ってどうゆこと?と思うかもしれない。

長所と短所を理解し戦術に取り込むことも技の一つである。

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」といったところだ。

実は意外にも己を知らないことのほうが多い。

灯台下暗しとはよく言ったものだ。

神様とは意地悪なもので、人間を平等には作らなかった。

体の大きい人と小さい人がいるように、足の速い人と遅い人がいる。

同時に頭の回転が速い人と遅い人、得手、不得手が確実に存在する。

これは誰が何を言おうと事実である。

その中で、自分の長所と短所を書き出して再確認してみよう。

人によって、差異があるが、短所ばかり書き出せる人と長所ばかり書ける人がいるだろう。

特に自分の長所が思い当たらないという人は、親しい人に書いてもらうのも一つの手である。

ざっと書き出したら、今度はその逆を考えるのだ。

例えば、「背が高い」という長所があったら、「重心が高い」という弱点が見えてくる。

逆に「背が低い」という短所があったら、「軽くて素早い」という強みが見えてくる。

よく言われることであるが、長所と短所は大抵表裏一体である。

つまり、長所も短所も自分の特徴であり、その集合体はアイデンティティであるともいえる。

これを相手と自分に当てはめて、戦略を立てていくことになる。

簡単に言えば、自分の強いところで相手の弱いところを攻めるのである。

まさに、柔よく剛を制すといえる。

さっそくやってみよう

試しに私の場合で実践してみよう。

  • 長所:背が高く、手足が長い→筋力が弱い、懐に入られると弱い
  • 短所:重心が高い→位置エネルギーが大きい

他にもたくさんあるが、まずは一例である。

まずは長所を使って、戦略をいくつか考えてみよう。

  • 背が高く手足が長いので、相手の間合いの外から一方的に足払いをする
  • 懐に入られると弱いので、あえて懐を開けて飛び込んできたところを足払い
  • 重心が高いので、腰を深く落とすことで速度が稼げる
  • てこの原理を応用し、ストロークで筋力を弱さをカバーする

このように、2~3個の特徴を使うだけでこれだけの戦略が立てられる。

この戦略の数が、勝ちパターンの数であり、勝率を上げてくれる。

特に自分の弱さをあえて相手にさらすことで隙を作り出すのはとても有効である。

こちらの弱点は当然相手にも見えているので、そこを狙ってくるのは当然である。

そこで、相手の心をくずすことで隙を作り出すのだ。

相手の立場に鳴れば、リーチの長い相手の懐に飛び込みたくてしょうがない。

そんな時にそっと脇を開けるとここぞとばかりに大きく踏み込むことがある。

その踏み込んだ足を出足払いで払い出す。

すると相手はその勢いのまま背中を畳に着けることとなるのだ。

まあ、あくまで一例であるのでここまでうまくいくとは限らない。

しかし、100や200とこのようなパターン、つまり技を持っていれば、勝率はぐんと伸びる。

当然であるが、こちらから相手をくずすより、相手からくずれてもらうほうが大きくくずせる。

相手だったらどうするかを考える

ちらっと先述したが、これらのコツは相手だったらどうするかを考えると幅が広がる。

では、自分と相手を入れ替えて考えてみよう。

  • 長所:素早く、力が強い→間合いが狭い
  • 短所:背が低い→重心が低い

私がこのような、特徴を持っていた場合は、徹底して重心を低く構える。

そして、足技を出しながら、スピードを生かして相手の死角から懐に飛び込む。

または、組手を取ろうと伸ばしてきた手を引き出して、袖つり込みか背負い投げといったところだ。

鍛え上げたスピードと筋力でつかんだチャンスは逃がさない。

これは実際に私がやられたら嫌なことであるし、負けパターンである。

負けパターンについても多く準備しておくことで、対策が打てる。

このような積み重ねと反復練習が技を身につけるということである。

まとめ

  • 長所と短所を書き出す
  • 相手と自分を理解する
  • 上記よりいくつものパターンを考える
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